ミニマリストと聞いて、あなたはどういうイメージを持っていますか?
少し変わった生活をしている人たち、というイメージがあるかもしれません。
あまり知らないという人たちの中には、怖いイメージをもっている人もいるでしょう。
この記事ではミニマリストについて説明しています。
・ミニマリストって、どういう人達?何をしたいの?
・ミニマリストって、危なくない?
・ミニマリストって、貧乏にならない?
こういった疑問に回答していきます。
この記事では、次のような内容を紹介しています。
- ミニマリストのめざす暮らしについて
- ミニマリストの有名人
- ミニマリストのやばいと言われる点
- ミニマリストの見習いたい点
この記事を読めば、ミニマリストについて、その本質を知ることができます。
- 単純にモノを持たない人ではないということ
- 不要なものを手放し、大切なものを長く使う人
- 大切なものはモノに限らず、時間、空間、人生など全てである
ミニマリストって、どういう人達?
ミニマリストとは、コトバンクの定義を借りると、
持ち物をできるだけ減らし、必要最小限の物だけで暮らす人。
コトバンク
です。
現代はお金があれば、ほぼなんでも手に入ります。
その中には、本当は必要なものではない、いらないものもあったりします。
ミニマリストは不要なものは手放し、快適な生活を送ろうと考える人達です。
無駄をなくし大切なものを大切にする
ミニマリストというとなんでも断舎離してモノを減らす、というイメージがあります。
でも「ミニマリストだからなんでも捨てている」ということはありません。
ミニマリストは、次のような生活をしています。
- 必要なものと気に入ったものだけで生活する
- 自分にとって無駄なことを手放し、自分にとって大切なものを最優先する
ですからミニマリストというわりに高価なものをひとつだけ持っている、という人もいます。
目的はシンプルで合理的な生活
「ミニマリスト」と宣言してる人のほどんどは、「無駄をなくしてシンプルに生きよう」という人です。
本当に気に入ったものを1〜3個だけ、長く使い続けるという人が多いです。
目的は快適に暮らすこと。
無駄な物を失くし最低限必要なモノだけでシンプルに生きていく、そういう価値観を持つのがミニマリストなのです。
やばいミニマリストの有名人
著名人の中にもミニマリストがいます。ここでは有名なミニマリストを5名、紹介します。
- スティーブ・ジョブズ
- マーク・ザッカーバーグ
- オバマ元大統領
- 中田敦彦
- ローランド
スティーブ・ジョブズ
ミニマリストとしていちばん有名なのはスティーブ・ジョブズではないでしょうか。
彼はモノを持つことに慎重でした。
ティファニーのランプとベッド、椅子くらいしか部屋にありませんでした。
晩年では平均的な家庭の大きさの家に住んでいました。
彼の「服の制服化」は有名です。これはたくさんのミニマリストに真似されています。
彼の服装は、黒のタートルネックとリーバイス501、靴はニューバランスに決まっていました。
スティーブ・ジョブズはコートを持っておらず、凍えるような寒さを耐えるようなこともあったそうです。
マーク・ザッカーバーグ
マーク・ザッカーバーグも、洋服を固定していることは有名です。
マーク・ザッカーバーグはメタ・プラットフォームズ(旧:Facebook)のCEOです。
彼はグレーのTシャツだけを約20枚持っており、毎日着回しています。
これは毎朝服を選択する判断をしたくないからだということです。
「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけ下さないようにしている。実はこれは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々を繋げることこそ、僕のすべきことなんだ。」
引用:世界の成功者たちが「毎日同じ服を着る」興味深い理由(クレイジー)
服の数を減らすと、すっきりしたスタイルになります。私自身、シンプルな服を着るようになってきました。
オバマ元大統領
アメリカ合衆国の元大統領、バラク・オバマもスーツは、グレーかネイビーブルーしか着ません。
理由は「他に決めることが多すぎるので、無駄なことに決断を使いたくないから」だそうです。
「私は常にグレーか青色のスーツを着用している。こうすることで私が下さなければならない決断の数が減るんだ。何を食べるか、何を着るか決める余裕はないし、他に決断しなくてはならないことが山のようにあるからね」
引用:Barack Obama to Michael Lewis on a Presidential Loss of Freedom: “You Don’t Get Used to It—At Least, I Don’t” | Vanity Fair
中田敦彦
今はYouTuberとしての地位を確立しているオリラジの中田敦彦さんもミニマリストです。
中田さんのミニマリストぶりは、次のとおりです。
- 子供の作品や思い出は写メにする。
- 部屋には机とパソコンとベットのみ。
- 備え付けのクローゼットの中には服と本があり、入らなくなった物は捨てていく。
- 持っている服は5着のみ。
中田さんは現在シンガポール在住です。温暖な環境だからこそ、物が少なくても済むという点もある気がします。
出張などで日本に帰国する際にもスーツケースを使わないそうです。
代わりにリュックサックのようなものを使っているとのことです。
とにかく荷物を減らしたいそうです。
ローランド
「ホスト界の帝王」ローランドさんもミニマリストです。
YouTubeチャンネルでミニマリストぶりを公開したり、コラボで突撃断捨離したりしてます。
- 仕事着は1着。ジャケットとかカーディガンとか各1着
- 靴は各使用用途で1足のみ。傘も一番気に入ったモノを1本
- ジム用の服、旅行用のカバンなど、全部各アイテムは1個だけ
- コスメ類はすべて無印良品
実業家でもある彼からは、次のようなお言葉も出ています。
- 「携帯は、人の人生をジャンクフードのような時間にする」
- メモは、A4の紙を折りたたんで、手書き(無駄を徹底的になくす)
- 「一番贅沢(ぜいたく)な家具、何か知ってますか?空間です」
- 「ぶっちゃけ服は無地Tシャツに黒パンツさえあればなにもいらない。いいモノは一生使える。」
含蓄がありますね。考えさせられます。
次に、行き過ぎだと思われるミニマリストの特徴について、紹介していきます。
行き過ぎたミニマリスト、そのやばい行動とは
モノを減らしていくと、 だんだん 言ってることが「???」の方向にいきがちです。
「全てを最小にしよう」「どんどんモノを減らそう」と、だんだん行動が極端になっていくのです。
断捨離には中毒性、依存性があるようです。
次の行動をとり始めたら、やばい方向に踏み出していると考えていいでしょう。注意が必要です。
- 家族のモノも捨て始める
- 必要なモノも捨て始める
- 物が増えることに極端に神経質になる
- 自分は正しいという考えに固執する
兆候その1:家族のモノも捨て始める
自分のモノを捨てるときに、家族のものも捨てようとします。
部屋を片付けていると、ついつい家族のものも捨てたくなってきます。
自分のものを片づけても、家族のものがそのままだと片付かないからです。
その気持ちはわかりますが、家族にとっては迷惑です。
人の都合で、自分は必要だと思っている物を捨てられたら嫌ですよね。
実際に離婚の原因にもなるようなので、気をつけたいものです。
兆候その2:必要なモノも捨て始める
必要なのに全部捨ててしまう、というのも極端な行動です。
- ビジネスマンなのにスーツをすべて捨ててしまう
- 赤ちゃんがいるのに、おもちゃを捨ててしまう
- お金が少なくても生活できるから、仕事をやめる
後先考えずに極端な行動をとるのはまずいですね、
その他にも、「交際費をなくすために人付き合いをしなくなる」「電気代を減すために電灯は一つにする」などやり過ぎると、逆に快適な生活から程遠くなってしまいます。
兆候その3:物が増えることに極端に神経質になる
極端に買い物をすることを嫌うようになるのも考えものです。
購入することに嫌悪感を抱くようになります。
「モノを減らす」という目標を邪魔されていると感じます。
特に家族や同居人がものを買うことに嫌悪感を感じてしまいます。
本当の目的は「快適に生活する」で、そのために「モノを減らす」のです。
自分はともかく、家族とは折り合いをつけていかないと、快適に生活することが大変になって行ってしまします。
兆候その4:自分は正しいという考えに固執する
物を減らすことは、絶対正しいと考えを押し付けるのも、よくありません。
価値観が違う人に考えを押しつけるのもよくありません。
自分についても「モノを減らす」ことばかりにこだわっていると、自分が不幸になっていきます。
固執していると、周りから友人が減っていってしまいます。
「捨て変態」が「捨て依存」になると問題が
結局のところ、捨てることに依存しだすと問題が出てくる気がします。
モノを減らすこと以外にも価値を見出していないと、断捨離にしがみつくようになってしまいます。
「モノを減らす」ことを邪魔するものは「私の敵」、みたいな感情になってしまうのでしょう。
一方で、ミニマリストの中田敦彦さんや、ゆるりまいさんがご自身を「捨て変態」としています。
でもうまくやってますね。
多種多様な価値観を持つことが大切です。
見習いたい、やばいミニマリストの行動
一方で、「捨て変態」とよばれるミニマリストの考え方や方法、ノウハウには参考にしたい部分も多いです。
次のような点を真似するのがおすすめです。
1.床に物を置かない
2.捨てるものを探す
3.迷ったら捨てる
1.床に物を置かない
基本的に床に物を置かないのは大事です。
見つけたらすぐに片付ける。
これを気にしておくと、部屋がモノが散らかることも防げます。
2.捨てるものを探す
時間があるときは、捨てるものを探してウロウロします。
仕事の合間に「捨てるものを探す」ようにしていると、デスク周りが片づくようになりました。
これは意外に物が片付きます。
3.迷ったら捨てる
ミニマリストには「迷ったら捨てる」という人が多いです。
通常は「迷ったら一旦、別のところに保存して様子を見る」が普通です。
なんて潔いのか・・・。
一旦、様子を見るという手段は、誰にでもおすすめできる方法です。
一方でなかなか断捨離が進まない、という欠点があります。正直な話、
いつまでたってもモノが減らないです・・・
なのでいつも「様子見」をするのではなく、ときどき迷ったら捨てるように個人的にはやっています。
気持だけでも「迷ったら捨てる」つもりでいると、次第にモノが減ってきます。
必要なものはある生活、シンプルライフ
この記事では、次のような内容を紹介しました。
- ミニマリストのめざす暮らしについて
- ミニマリストの有名人
- ミニマリストのやばいと言われる点
- ミニマリストの見習いたい点
両学長も言ってますがミニマリズムは、正しく理解しないとただの貧乏な生活になってしまいます。
正しいミニマリズムは、以下のような生活です。
① 自分にとって無駄なことを手放す
② 大切なものを最優先する
ミニマリズムを正しく理解し、シンプルで充実した生活を送りましょう!
▶ 両学長の解説動画はこちらです。