以前はパソコンなどの家庭電気製品は、燃えないゴミの日に出せました。ですが今はゴミとして出せません。
ほかの方法で処分をすることになりますが処分方法が増え、分かりづらくなっています。
この記事ではパソコンを処理するための正しい手順とおすすめの方法をまとめました。

・パソコンの捨て方が分からなくて困っている
・どこに処理を依頼したらいいか、わからない
・パソコンを売る方法を知りたい
これらの回答になる情報を、この記事で書いてあります。
この記事の内容:
- パソコンのおすすめの処分方法
- パソコンのおすすめのデータ消去の方法
- パソコンの寿命を伸ばすポイント
私は30年以上パソコンで作業をしています。
現在も複数のノートPCを使っていて、いままで古いPCの処分も何回もやってます。



本業が外資系メーカーのエンジニアなので、デスクトップやPCサーバー、UNIXマシンなどの廃棄もやってました。
記事を読むことで、次のことができるようになります。
- まだ動作する中古パソコンや、壊れてしまったパソコンの処理
- パソコンの処理のまえに必須のデータの移動、消去
- 長持ちするパソコンの使い方
パソコンはゴミとして捨てられない


2013年から施行されたPCリサイクル法(資源有効利用促進法)によって、パソコンは粗大ゴミとして出せなくなりました。
デスクトップやノートパソコンなどに限らず、ディスプレイなども対象です。
パソコンを処分をするには、1)再利用のために回収してもらう、2)中古品として買い取ってもらう、などの必要があります。
不要なパソコンの処分方法おすすめ6選


使い古したパソコンやノートPCを処分するには、次の方法があります。
1.PC専門の買取業者に買い取ってもらう
2.PCメーカーに回収してもらう
3.PC購入時に下取りに出す
4.中古品販売店に買い取ってもらう
5.フリマ・オークションに出品する
6.無料回収サービスをつかう
※ 各自治体の回収ボックスについてですが、パソコンは回収できないところが多いです。
そういう自治体は、かわりに無料回収サービスの利用が奨励されていることが多いです。
1.PC専門の買取業者に買い取ってもらう
PC専門の買取業者に買い取ってもらう方法があります。
インターネットで申し込み、回収に来た業者に引き取ってもらえば、家から一歩も出ずにパソコンを処分することができます。
PC専門の買取業者のメリット:
- 査定料や手数料は無料:
ほどんどの業者が、回収や査定の費用はかかりません。 - 手間がかからない:
宅配買取であれば、梱包して着払い、発送して完了です。業者によっては無料で家までとりに来てくれます。 - データ消去もしてくれる:
引き取ったパソコンのHDD/SDDはフォーマットされます。業者によっては、完全消去をしてくれるところもあります。



次に、おすすめの買取業者を紹介します。
パソコンの買取業者のリスト
パソコンのほか、Macbook やCPUやHDDの買取もやっているところが多いです。
おすすめのパソコン買取業者:
- パソコン買取アローズ
:
買取のスピードが早く、即日引き取りになることもあり。
PC以外にタブレット、Macbook、CPUやHDD、スマートフォンなども買取対象です。
ウェブから24時間受付。送料、手数料、査定料、梱包材全て無料。
自宅までドライバーが直接集荷してくれます。 - 買取王子 :
ネット宅配買取サービス「買取王子」は、買取成約率94.6%、年間査定点数593万点、累計ご利用件数116万件の大手です。
送料、買取箱、振込手数料全て無料、業者が自宅へ集配に来てくれます。 - パソコン高く売れるドットコム :
様々なメーカーのパソコン・ノートPC・タブレット・周辺機器・スマートフォンが買取の対象です。
宅配買取、出張買取、店頭買取あり。配送料など全て0円。
宅配買取は全国対応しています。 - パソコン買取りのライズマーク
:
24時間対応のリアルタイム査定をウェブ上で提供。不具合の有無、汚れなどに関係なく一律料金での買取り。
回収と買取の両方をやっているので、ホームページでは注意が必要です。 - 秋葉原Jan-gle ~ジャングル~
:
日本全国で送料無料。買取キットに詰めて宅配業者に渡すだけのらくらく集荷買取。
ネットなら24時間問い合わせや申し込みができます。
秋葉原の中古ショップ「ジャングル」の買取サービスです。 - PC買取のYTH
:
基本的に即日査定、即日入金。宅配買取で無料で宅配キットも送ってもらえます。
パソコン周辺機器なども買取OK。
ジャンク品や壊れたパソコンでも買取してもらえます。
Mac 専門の買取業者のリスト
Mac は Windows/Linux マシンにくらべて相場が高く、高価で買い取ってくれます。
おすすめのMac買取業者:
- オンラインMac買取ストア
:
Mac専門の買取サービス。
「中古品Mac・故障・壊れたMac・中古・壊れたSIMフリーiPhone・iPad」の買取をします。
日本全国送料無料で宅配買取。
最短即日入金、24時間365日受付。 - Mac買取ネット
:
GEEEKS社のリユース事業における買取・販売のサービス。Macなら機種を問わず1点からOK。
その場で買取価格がわかる自動ネット査定。
15時までなら翌日無料集荷。自宅集荷で。段ボールも無料。
商品到着後、最短48時間以内で入金。
2.PCメーカーに回収してもらう
パソコンを販売したメーカーに連絡すれば、無料で回収してもらうことができます。
パソコンメーカーがパソコンを無料で回収することが義務化されています。
法人はPCリサイクル法で、個人は小型家電リサイクル法で定められています。
2003(平成15)年10月以降に販売された製品は無料で回収されます。(これ以前に販売された製品は有料で回収されることがあります。)
各メーカーの連絡先は次のリンク先にあります。
▶ PC3R : : 一般社団法人 パソコン3R推進協会
3.PC購入時に下取りに出す
パソコンの買い替えのときは、下取りサービスを利用しましょう。
今使っているパソコンを下取りに出すことができます
買い取りより手間がかからないので、ラクに処理をしたい人にはおすすめです。
デメリットとしては、次の2点があります。
- 買い替え時でないと利用できないことと、
- 下取り価格がかなり安い
4.中古品販売店に買い取ってもらう


ハードオフやワットマンなどの中古品販売店などで、パソコンを買取してもらうこともできます。
他にも売りたいものがあるときには便利です。
おすすめの中古品販売店は次のとおりです。
おすすめの中古品販売業者:
- ハードオフ :全国にあります。
- ワットマン :神奈川周辺ですが、デジタル機器が多いです。
- トレファク【トレジャーファクトリー】 :これも全国にあります。
- セカンドストリート
:古着がメインですが、引き取ってもらえます。
5.フリマ・オークションに出品する
メルカリなどのフリマに出すと、高価で売れることがあります。
故障したパソコンでも部品取りに使えるため、けっこう売れるそうです。
6.無料回収サービスをつかう
無料回収サービスを利用して、パソコンを処分できます。
無料回収されたパソコンはリユースに回されたり、部品取りに使わたりなどします。
無料回収サービスでは、どのメーカーのパソコンでも自作のパソコンでも回収してもらえるので、とても便利です。
おすすめの無料回収サービス:
- リネットジャパン :
環境省が認定しており、地方自治体とも連携している無料回収サービスです。
私も利用しています。 - ヤマダ電機グループインバースネット :
ヤマダ電機グループのインバースネットも、パソコンの無料回収を行っています。
データ消去もやってくれます。 - ケーズデンキ :
パソコン、タブレット端末は店頭でのみ。訪問回収はなし。
パソコン本体は無料。PCモニターの回収は有料です。 - ヨドバシカメラ :
チケットを購入して、専用サイトから申し込みます。何点でも同じ料金。
データ完全消去もオプションとして受け付けてます。
※ 無許可の回収業者に注意しましょう。各地方自治体のホームページで店頭回収している事業者をしらべることがでじます。
》 環境省_廃棄物の処分に「無許可」の回収業者を利用しないでください!(環境省ホームページ)
パソコンの処分の前にデータ消去しよう


パソコンを処分する前に、データを完全消去しましょう。
パソコンに記録されている重要なデータの例:
- 法人だと業務データ、社外秘の情報、顧客情報、
- 個人でも年賀状の住所録など、他の人の個人データもあります
そのパソコンは、これから人の手に渡ります。個人的なデータや業務データは見られないようにする必要があります。
ですが、単にファイルの削除をしてもデータは消えないため、データの消去には注意が必要です。
初期化してもデータは消去できない
フォーマット(初期化)や、単純なファイルの削除ではデータは消去されません。
各データにアクセスするためのインデックスが削除されるだけです。
ファイルの削除をしても、特別なソフトを使うとデータを読みとれてしまいます。
データを完全に削除するためには、専用のツールを使う必要があります。
完全にデータを読めなくする
データそのものを判読不能にする方法は、次の3つです。
データを判読不能にする3つの方法:
- データ消去ソフトウェアで完全に削除する:
専用のデータ消去ソフトウェアをつかうと、データを完全に削除できます。
これらのソフトウェアは適当なデータで元のデータを上書きし、復元が困難な状態にします。 - 暗号化する:
データを暗号化して保存、もしくは HDD/SSD そのものを暗号化します。
データを完全に消去するときは、暗号化キーを削除します。 - 物理的に破壊する:
HDD/SSD をハンマーやドリルで物理的に破壊して、使えなくする方法です。
一番手っ取り早い処理方法です。
セキュリティのためには、日頃から HDD/SSD の暗号化をしていると安全です。
既に暗号化されている HDD/SDD を処分するときは、物理的に破壊して万全を期すことが多いです。



次に、具体的にデータを完全に読めなくする方法を紹介します。
個人データの完全消去・バックアップをとる方法


パソコンを処分する前に、データをバックアップしたり、完全消去する方法について解説します。
- 個人データの移行・バックアップ
- 個人データの完全消去
- HDD/SDDを物理的に破壊する
まず、データを読めなくする前に、必要なデータをバックアップしましょう。
個人データの移行・バックアップ
消去する前に、必要なデータは別のパソコンに移行させるか、バックアップします。
データが大きい場合は時間がかかります。
日頃からバックアップをしていると、移行するデータ量が小さくてすみます。
データの移行・バックアップには次のような方法があります。
データの移行・バックアップの方法:
- 手動でデータを移行する
- 有料のソフトを使ってデータ移行
- 無料のソフトを使ってデータ移行する
- コピーコマンドやドラグ&ドロップで移行する
- データ移行の専門サービスを利用する
コピーコマンド(ドラグ&ドロップ)については割愛します。
データ移行の業者に頼むのも、コスト面からおすすめしません。
ご自分でやるのがおすすめです。



ここでは、データの移行に使うソフトウェアについて解説します。
データの移行に使うソフトウェアには、有料のものと無料のものとがあります。それぞれ特徴があります。
有料ソフト:
有料ソフトは、大切なデータを取り扱う法人やバックアップを細かく管理したい人、時間をかけたくない人におすすめです。
有料ソフトは、次のような特徴があります。
有料ソフトの特徴:
- バックアップの速度が速い
- 定期的なスケジューリング
- バックアップの対象とするデータの指定
- データのセキュリティ保護
- 過去〇回目のバックアップから復元という世代管理
無料(フリー)ソフト:
無料ソフトは、無料でバックアップしたい人向けです。
やってることは単純なコピーなので有料ソフトに比べてスピードが遅く、大量バックアップには向いていません。
無料ソフトでも「バックアップ元と先を比べて同じものはコピーしない」などの管理機能を持つものが多く、機能的には十分です。



私はフリーソフトの BunBackup というソフトを使っています。
個人データの消去
パソコンを処分、または譲渡するときは個人データの消去は必須です。
消去するには3つの方法があります。
重要なデータの消去方法:
- 業者にやってもらう:
買取・引取業者の中にデータの完全消去サービスをしているところもあります。
またリユース業者は、HDDをフォーマットしてOSを入れ替えたり、SSD に換装してから販売します。 - 「初期状態に戻す」機能を使う:
もし業者にやってもらわないときは、自分でデータ消去をする必要があります。
OSを残す場合は、PCの「初期状態に戻す」機能を使います。 - データ消去ソフトウェアをつかう:
初期状態に戻さず、完全に削除したい場合は専用のデータ消去ソフトウェアを使います。
以上が、HDD / SSD を残してデータを削除する方法になります。
ですがもし、「HDD / SDD はもう使わない、捨てる」つもりなら、物理的に破壊するほうが早いし、確実です。
HDD/SSDを物理的に破壊する
もし工作機械をお持ちなら、HDDやSSDは物理的に破壊してしまうのが一番早く、確実です。
やりかたは簡単で、
HDDに電動ドリルで穴を2,3個空けてしまえば完了です。



私の会社では、もっぱらこの方法で廃棄しています。
効率を考えるなら、物理的に破壊するのが一番です。
SSDの場合はちょっとめんどうで、内蔵されているフラッシュメモリ全てを破壊する必要があります。
なので複数の穴を空けます。もしくは分解して穴を空けたり、ハンマーで叩く方法もあります。
パソコンの寿命はどれくらい?


パソコンは定期的に買い替えが必要です。
使っているうちにだんだん、パフォーマンスが落ちてくるからです。
買い替え時期は3〜5年、でも使い方によっては8年くらいはOK
普通の使い方をしていれば、3~5年で買い替えるのが理想です。
でも、使い方によっては8年くらい使えます。
わたしは3年落ちくらいの中古PCを購入して5年くらい使ってます。
ブログを書くのに使っていますが、ほぼ問題ありません。



時期が来ると、セールの中古PCを少しずつ探し始めます。
いいものが見つかったら購入する、という感じです。


OSのサポート切れも買い替えどき
あまりOSが古くなるとサポートがなくなります。
サポートが無くなる時期も買い替えを考えはじめるときです。



とはいえ、わたしは Linux を入れ直したり、そのままファイルサーバーとして使い続けることもあります。
パソコンを長持ちさせる5つのポイント
パソコンを長持ちさせるには、ボディにもOSにもストレスを掛けないことです。
パソコンの寿命をのはす5つのポイント:
- 筐体にストレスをかけない
- 電源は必ず切る
- キーボードにカバーを付ける
- 使わないアプリは削除しておく
- デスクトップにデータを置かない
筐体にストレスをかけない
持ち運ぶときはケースやカバーをつけ、USBなどを指したまま移動しないことです。
コネクター部分は一番壊れやすいです。
また、ノートPCを斜めに立てかけた状態で長い間置いておくと、曲がってしまうこともあります。
電源は必ず切る
経験的に24時間稼働させたままにしておくと寿命が早く来ます。
寝落ちして電源をつけたままが普通になってると、ときどきスリープが効かないときがあります。
実際に、そういうノートPCはバッテリーが膨らんできて、キーのいくつかが働かなくなりました。
仕事用のノートPCは、仕事柄1日に12時間以上稼働させていますが、ちゃんと切る習慣をつけてるせいかなんともありません。
キーボードにカバーを付ける
購入後すぐに透明のカバーを貼り付けましょう。
キーボードのコマは外れて失くしやすいです。
カバーを付けてると、キーボードのコマが取れるようなトラブルは起きにくくなります。



家人がキーボードにビールをこぼしたことがあって、それからは購入後すぐにカバーを付けるようになりました。
使わないアプリは削除しておく
使用しないアプリはアンインストールしておきます。
バックグラウンドで起動しているとPCの動作が重くなったりします。
また不明なソフトウエアはハッカーの標的になります。
セキュリティの点でもアンインストールしておいたほうが安全です。
デスクトップにデータを置かない
データをデスクトップに保存すると、PCの動作が遅くなります。
データは「ドキュメント」「ピクチャ」などのフォルダーに保存するようにしましょう。
決まったフォルダーに保存することで、データの移行や管理もしやすくなります。
まとめ
この記事では、次のことを紹介しました。
この記事の内容:
- パソコンのおすすめ処分方法
- パソコンのおすすめデータ消去の方法
- パソコンの寿命を伸ばすポイント
パソコンや周辺機器の処理の方法やデータの取扱についてわかると、買い替えもスムーズにできるようになり、時間の節約になります。
また捨てられずに邪魔になっていたパソコンも処理ができるので、家の断捨離も進み、家が広くなっていくでしょう。
お気に入りのパソコンも長く使えるようになります。
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