今年はリアルなクラスは月イチ程度の参加になってしまい、主にミカエルとヴラッドのウェビナーに参加していました。
ですがウェビナーでもかなり得るものが多く、月イチのリアルクラスと合わせて、実りのある一年でした。
そして最近のお一人様の練習はだいたい次のような練習にまとまってきました。
- ブリージングの練習
- プッシュアップとスクワット
- ワンアームプッシュアップ
- ケトルベルを使ったインターナルワーク
- シャシュカ立ち
- ナイフ回し(シャシュカ回し)
- 自然な動きで型の動きを上書きすること
- 仰向けから足を揃えて立ち上がるなど
今回はその中から次のことを取り上げます。自分の備忘録の意味もあります。
- ワンアームプッシュアップ
- ケトルベルを使ったインターナルワーク
- 自然な動きで型の動きを上書きすること
①と②は、システマのプッシュアップとケトルベルを使った、インターナルワークの出来具合を確認することができます。
練習にもなりますが、インターナルワークの一人練習ってあまりないので、
インターナルワークの練習方法を知りたい
という人にはいいかもしれません。また
システマのプッシュアップのやり方を知りたい
という人にも役に立つかもしれません。
プッシュアップでインターナルワークの出来具合を図る
力を使わないプッシュアップ
プッシュアップの姿勢になって、なるべく力を抜いて上がります。
これ自体、インターナルワークかどうかは分かりませんが、個人的にはできるようになったほうがいいと思っています。
もしできなくて悩んでいる人がいるようでしたら、次の要領でもトライしてみてください。
- うつ伏せで寝て、プッシュアップの体勢になります。(上の写真)
- 少し拳をひいて、宙に浮かせます。
- そこから拳を下げていきますが、着地しても身体の状態は変わらないようにしながら床を押していきます。
- 上体が上がっていきます。
私自身これを繰り返して、そのうち力を抜いてもできるようになってきました。
最近の数を重ねるプッシュアップは、もっぱらこれですね。
ワンアーム・プッシュアップ
筋力を使ってなら誰でもできると思いますが、そういう練習ではなく、これはテンションを移動させて身体を上げていきます。
もしかしたらウェーブの練習にもなってるかもしれません。
- 上の写真の体勢になります。
- 体の中のテンションを探します。
- そのテンションを拳に移動して、地面に移動させ、上体を起こします。
ヴラッドは「左右交互に」ということなので、左右一回ずつやってます。
筋トレではないので、一旦上半身が上がって、徐々に下半身も上がってく感じです。
ついつい身体がねじれてしまいますが、それはテンションが入っているからです。
なんとか抜いて、バランスを取りながら上体を上げ、下体を上げていきます。
一回でもやると肩に残っている五十肩の痛みもやわらぎます。身体が健康体になってる気がします。
ケトルベルでインターナルワークの出来具合を図る
インストラクターのご紹介
レブ・イワノフさんは日本には来たことありませんが、最近良く出てくるモスクワのインストラクターです。
インターナルワークの印象が強いです。
いろいろな動画を上げているので、見ると参考になると思います。
>>> Youtube チャンネル:ANCIENT RUSSIAN MARTIAL ART & HEALING SYSTEMS
ケトルベルを上げるワークのやり方
動画でも解説してますが、24キロのケトルベルをインターナルワークを使って
- 親指と人差指だけであげてます
- ケトルベルにコネクトしたとき、ケトルベルは体の一部になったように感じます。
- なんとなく「今、持ち上げられそうな感覚」があります
うまくいくとスッとあがるのですが、ケトルベルの重さを感じてるときはテンションがケトルベルに移動してないので無理にあげないほうがいいですね。
私はうちにある8キロの軽めのケトルベルでやってますが、それでも無理にあげようとすると指をおかしくしてしまいます。
無理をしないでやることをおすすめします。
下の動画でも解説してますが、こちらはロシア語なので雰囲気だけでもつかめればと思います。
>>> 関連動画:2021-12-18 ZDRAVA seminar. The paradox – we take it from ourselves
自然な動きで型の動きを上書きする
私は前にやってた武術の動きや癖がついつい出てしまうことに長い間悩んでました。
システマをやってるつもりが別の動きになってしまうのですね。
インストに相談したこともありましたが、うまく修正できませんでした。
それが最近やっと上書きできる動きをつかめました。
身体をまもる動き
たとえば集団に囲まれ、上から棒などで殴られるとき、普通はどう動くか?
物があれば頭上にかかげて頭を守りながら逃げる、になるでしょう。
なければ腕で頭を守ることになりますが、システマだと動き続けることが原則なので、腕を動かし続けることになるそうです。
上の図だと中心が守れてないので、もっと手を反対側まで伸ばすことになりますが、
両手で頭髪を後ろに流すようにする動きでした。
これを身体の前でやると、前からの攻撃からも守ることになります。
ここでも腕は動かし続けることが必要です。
ベアナックルやナイフだと腕を止めたまま守ろうとしてもスキマから侵入してくるので、動いてないと防ぎきれないから、ということでした。
また、型はなく同じ動きにならないので、下に動かすときもあるし左右前後のときもあるわけですが、
基本的に身体にそって両手を動かす、そういう動きになるようです。
動きと力の運用の上書き
昔の台湾での話ですが、中国拳法の長拳を練習していた人が、ある武門に師事したとき、長拳の癖を抜くために長拳の練習を禁じられ、八卦掌をひたすらやるように言われたそうです。
これと同じことをやってます。本当は10年前からやってるつもりだったのですが、まだまだ以前の癖が抜けてない状態です。
私がやってたのは詠春拳なのですが、力の運用やとっさの動きは詠春拳の初級レベルのそれが身体に染み込んでます。
ですが上の「身体を守る動き」の指導があったおかげで、
- どういう動きで上書きをしたらいいのか、
- どういう力の使いかたで上書きしたらいいのか、
何となくですが理解できたと思います。
やっとなんとかなりそうです。
それで気がついたのですが、今までシステマをやりつつも元の手の動きも繰り返していたことに気がつきました。
これは詠春拳の練習生あるあるなのですが、無意識にやってました。
それも意識的に辞めるようにするつもりです。
下のサイトはシドニーにいた頃に通っていた詠春拳のジムです。
>>> 関連サイト:International Wing Chun Academy
そういえば、上記のジムの人が関西で支部を出すと言う話をしてた気がするんですが、話を聞かないですねぇ・・・。
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まとめ
システマのプッシュアップとケトルベルを使った、インターナルワークの出来具合を見るワークを紹介しました。
「自然な動きで・・・」はこれだけでシステマの動き(体術)になるかというとそんな事はまったくありません。
ですが、間違ったくせがあるといくら練習しても上達しませんから、そういう意味でも良かったと思っています。
- ワンアームプッシュアップ
- ケトルベルを使ったインターナルワーク
- 自然な動きで型の動きを上書きすること