システマでは転び方や倒れ方を学びます。
それは受け身の意味もあったり、身体の移動の意味もあります。
転び方を含めた「動き(ムーブ)について深く練習するマーシャルアーツはシステマ以外に見たことがない」とヴラッドも言っていました。
倒れたり、転がって移動したり、
また強力な打撃を受けた際には脚力で踏ん張ることはせず、転がって勢いをころすようにします。
8月下旬にインストラクターズ・ワークショップに参加しましたので、そのときの内容の一部をご紹介します。
なぜ転び方を学ぶ必要があるのでしょう?
正しい転び方は学ぶ必要があります。
正しい転び方をしないと、転んだとき腕の骨を折ってしまったり、頭を打ったりなどの大怪我をしてしまいます。
立ち上がるときに腕を使うと、密集しているところでは相手に腕を払われたり、折られたり、途中で蹴飛ばされたりされるかもしれません。
そういったあらゆる状態でも対応できるやり方を学ぶ必要があります。
リラックスしながら転んでいく
それに急にやると高い確率で地面に激突してしまいます。
やわらかく転がる練習をしましょう。
スムーズに転んだり立ち上がったりできるようになると動きの幅が広がり、マーシャルアーツにも十分使えるようになるようになります。
転び方を練習しましょう
インストラクターワークショップでは以下のことについて解説していました。
- 転び方の練習方法
- 初級から上級レベルまでの違い
練習のしかた
インストラクターワークショップで、初心者に教えるときの練習方法を解説していました。
1)大股の弓歩の形になって、
2)力を抜いて、リラックスして倒れる
急に体全体の力を抜いて倒れると危険で、足が硬い人、股関節が硬い人は脱臼してしまいます。
最初はふくらはぎなどの低いところをリラックスさせます。
ウェイブのように下から上にリラックスしていくことが大事です。
またいろいろな方向に倒れることを練習します。後ろや、前に、移動して倒れるようにします。
倒れるときはなるべく基本要領を守るようにします。
- 頭はカバーすること
- 腕で支えたりはできるだけしない
- リラックスして倒れる。
レベルによる転び方の違い
同じようにリラックスして倒れても、身体のレベルで違いが現れます。
初級者や上級者がどのように倒れていくかを知ることで、練習の方向性がわかるので、おすすめです。
初心者レベル
初心者レベルでは手を使ったりして安全に倒れるようにします。
ただ腕でを使って倒れると、頭の方から倒れていることになるので、注意が必要です。
中級レベル
腕の支持を使わずに倒れ、立ち上がるようになります。
このレベルです。身体を上下させるではなく、上下する感じになります。
身体が動くから上がったり下がったりする、「それだけだ」とブラッドは言います。
上級レベル
上級レベルになると、身体の内部に向かって下がっていく感じになります。
ここでも、「ただリラックスして下がっていく、それだけ」になります。
立ち上がり方
倒れ方とおなじに、初級レベルでは腕などを使って上がり、
中級以上は腕を使わずに上がっていく。
身体を上げるではなく、上がっていく感じになります。
また途中で邪魔されても対応できるようにリラックスしている必要があります。
- 途中で足を踏まれても対応できる
- 途中で蹴飛ばされても、押されても対応できる
最後に
こうしてみると、私は結構システマ歴は長いですが、初級から中級の中間レベルあたりであることがわかりました。
基本的なことなので、練習回数を増やしてたいですね。
インストラクターワークショップでは、他にもいろいろな指針をもらうことが出来ました。
インストラクターの資格がなくとも参加するといろいろなことを学ぶことができます。
みなさんも参加されることをおすすめします。