スティックをつかった重心移動の練習です。インターナルワークの練習にもなります。
日本の武術は下に重心を置きますが、システマでは重心を自由に移動できることを求められます。
最近のウェビナーを見ていると、モスクワの人たちは待ち時間にこれをやってるのをよく見ます。
やり方:スティックをつかった重心移動のワーク
他の武術はよくわかりませんが、システマでは下方に重心を固定することはありません。
押されたときに安定することは同じですが、体内で吸収して動かない、という感じです。
ストライクやプッシュのときも反動は吸収して身体は動かない、とミカエルも言ってますね。
全然できてませんが・・・。
具体的な練習方法です。
重心を体内で往復させるワーク
スティックを握って、重心を移動させます。
- スティックを床に突き刺して、身体を少し沈めて(写真を参照)
- 最初に重心を身体から手の方に移動させて
- 手から肩に移動させて、手に戻る
- 手から腰に移動させて、手に戻る
- 手から膝に移動させて、手に戻る
- 手から体全体を床に突き刺すようにして、手に戻る
最後まで行ったら、逆に膝、腰、肩、腕と同じようにやって②まで戻ります。
何回かやった後、もう一方の手もやリます。
スティックの位置も前においたり後ろにおいたりといろいろやります。
「身体の各部位の重心を統合したり切り離したりと自由に使えるようにしてほしい」とのこと
全身をスティックに集中させる
こちらは重心を集中させるバージョンです。
- 手の重さは全てスティックに掛かっています(写真参照)
- 肩の重さもスティックに掛けます。
- 腰の重さも
- 膝まで
- 全体を棒に掛けます
棒に対して重心をコントロールできるようになれば、相手に対しても同じことができるようになります。
相手への作用も変わってきます
上の写真では、ミカエルは「プッシュするとき、手の重さ→肩の重さ→腰の重さをそれぞれ使いました」と言ってました。
プッシュアップの姿勢になり、同じように足に重心を集中させます。
私のように足が固くてインターナルワークができない人は、練習してるとテンション移動が楽になります。
感想:縮こまる身体が開放されていく
この重心移動のワークをすると身体のコリがほぐれてきます。たぶんストレッチのような効果があると思います。
全身くまなくコリが取れて、テンションが外に出ていく感覚があります。
生活してるだけで身体が縮こまっていく
ぞれでもだいぶストレスが抜ける体になりましたが、ぞれでも日常生活を送っているだけで身体は徐々に縮こまっていくように感じます。
インストラクターの方にもひと目見て
なんかこう、縮こまってますねぇ。
と言われていました。
インターナルワークをするとストレスが抜けていく
一日の終りに重心移動のワークをやるだけで大分違います。特に肩周りが横にスライドしていく感じです。
短時間でも効果があるので、システマが出来る身体をキープしておくのに丁度いいです。
大体、以下の点を気にしながらやっています。するとだんだんリラックスしてきます。
- 重心の移動はできてるか
- 背骨周りの力が抜けてきてるか
- 手足の先端が重く感じるか
- 全身の毛穴から呼吸できてるか
- etc …
とくに上記の「足に重心を移動するワーク」をすると、腿に発生したテンションも足裏から体外に押し出せるようになってきました。
まとめ
ひとりでもできる重心を移動させるワークを紹介しました。
短時間でもやっでると、筋力とは別の意味でのシステマ用の身体が維持できるので、私は毎日やっています
おすすめです。
このワークは、次の記事で紹介しているウェビナーでやりました。
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