何年か前ですが、ミカエルが東京に来たときにこう言ってました。
みなさんは分析が足りてません。
前後は忘れましたが、この言葉はずっと頭の中に残っています。
くりかえされる予測と分析
最近良く耳にする言葉が「分析」です。
ウェビナーに参加してると、ミカエルがとにかく「分析」といいます。ヴラッドからもアナライズという言葉をよく聞く気がします。
先日、モスクワの3時間セミナー「ストライク・アフター・フォール」を受けました。
一人参加でしたたので、クロールしたり、ザイコの体術を真似したりしながら見てましたが、そのウェビナーでも「分析」という言葉が出てきました。
今回は、こんなこと言ってたと思います。
- 予測と分析が必要です
- もちろん全てを予測することはできません
- 感覚を研ぎ澄ます必要があります
- 練習することによって細かいニュアンスがわかるようになります
前回のウェビナー「カームの理由」でも何度も「分析」という言葉が出てきてました。
練習するときには「自己分析と相手の分析」をやる、と言ってました。
今回は「予測」という言葉が出てきました。
予測とは仮説のことか
これはわたし個人の推測です。
予測というと「こう来たら、こう返す」と思いがちですが、そうではないはずです。
ヴラッドの話ですが、以前ブラッグベルト誌の記事で、カメラマンか取材者に「今の動きをもう一度やってください」と言ったら「おなじようには出来ない」と言ったとか。
今回の話の流れから考えるに、予測と呼んでいたものは「たぶんこうじゃないかな、こうすればうまくいくかも」という「考え」だったように思えます。(違ってたらごめんなさい)
ですので「予測」とは「仮説」で
「予測と分析」とは、たぶん
「仮設をたて、検証して、分析する」
ことを指していると解釈してます。
でも、この理解が的外れだったとしても、ミカエルもヴラッドもとても論理的だという印象は変わりませんが。
ウェビナーのフィードバック
先週は2つ、ウェビナーを受けました。
- モスクワウェビナー「ストライク・アフター・フォール」
- トロントウェビナー「ピラー・オブ・システマ」- 動き
グラウンドでの体術
今回のウェビナーのテーマは「ストライク・アフター・フォール」なので、グラウンド技術が主でした。
中でも印象的だったのは、
体重のある相手に対し、どのように対応すべきか?
についてのコメントでした。
印象的だったのは以下のコメントです。
- 相手の重みを受けず、外側にどんどん逃していくようにする
今回はザイコもコメントしてます。
- 動きの方法、種類、方向は何百万とあります。
- のしかかろうとする相手の動きの種類は5から10に程度のもの
- 大事なのは自分の動きを制限しないこと
身体の自由度についての言及もそうですが、このへんは柔道の寝技についてと同じですね・・・。たぶんレスリング等も同じで、古今東西の共通のことなのだと思います。
- 制限を受けてる人は考えてほしい
- どの方向に制限をうけてるか、どんな動きの制限をうけているのか
- 対して、自分が自分で制限をしている動きを理解してくたさい
ちなみにこれは基礎であり、これを最初にやらないで他のことをたくさんやってもあまり効果はないとのことです。
ウェビナー半ばで言うんだ、それを・・・。
動きをとめないで「感知」→ 「ターゲットへ」
ヴラッドの「ピラー・オブ・システマ」3日め、「動き」についてワークしました。
大体、下のようなワークを基に少しずつバリエーションや難易度を上げていくパターンです。
- 周りにある、大きな物体を見つけておきます。ヒトでもドアでもなんでもいいです。
- 歩きながらなにか大きな物を見たら指を指します。その間、動きは止まらないようにします。
- これを繰り返します。
見た瞬間、指を指した瞬間に、スピードが落ちたり、一瞬止まってしまうことを感知します。
これをスピードが落ちたり、止まったりしないようにしないようにします。
やってて感じたのは
- 見た瞬間に身体内部にテンションが発生してしまう
- 指差したときにもテンションが発生する
- 手の向きでテンションの発生具合がちがう
これはテンションを発生させないように身体を動かす練習にもなると思いました。
もちろん視えない動きにもつながる気がします。
このワークのバリエーションとして
- 目を閉じて歩き、開いたときに見えたものを指差しするバージョン
- 見るものの大きさを 大→中→小 と変えたり、混ぜたりする
- 指さしは徒手以外に、ガンでもナイフでもやってみる
- 指さすときに掌の向きを縦拳にしたり横拳にしたりしてみる
というようなこともしました。
単独練習の項目がまたひとつ、加わりました・・・。
身体の状態をみなおすことになった
今回のウェビナーでは身体の状態をみなおすことになりました。
自分の身体があらためて
- リラックスしていない
- テンション状態のまま動いている
事に気がつきました。
Zoom を見ていると自分は他の人より動いてるんですが(昔からそうでした)
いわば常にジョグやランニングしているような状態になっている、という感じじゃないかと思います。
そりゃ疲れるわけです。
ザイコフスキーやヴラッドはもっと力が抜けています。
とくにザイコフスキーの待機しているときの力の抜け方と動き出したときのヌルヌル感がとても参考になります。
ザイコフスキーは動画が公開されることをあまり好みませんが、最近ウェビナーに参加してて、動きうみることが出来ます。また今回はレブ・イワノフさんも参加してました。
なのでまた、試行錯誤を繰り返していきます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。