「論理的思考ができない」「論理的思考は難しいです」という方は多いようです。でも練習すれば出来るようになります。
この記事では論理的思考が難しいと思う原因とそれが出来るよゔになるための方法について説明しています。
これを読めば「論理的思考はむつかしい」と思っている人も、「論理的思考はこんなにカンタンなんだ」と思えるようになると思います。
論理的思考ができない原因はなにか?
やりたくないという人はいると思いますが、普通仕事をする上で多かれ少なかれ必要になりますから、そうも言ってられません。
できないと人とのコミュニケーションも取りづらくなってきます。
今まで私が会ったことがある人たちの中で「論理的思考がちょっと・・・」という人というのは、こんな感じの人が多かったです。
- 主観と事実の区別がつかない。人(自分)の考えと事実を分けられない
- 情報に振り回される
- 自分に都合のいい(わるい)情報を鵜呑みにして
- 捨てる情報と拾う情報を判断できない
- 仮説をたてない、立てられない。原因・結果の関係性を見つけられない
- パニックを起こして思考停止状態になっている
いかがでしょうか。① と ② は注意してないと「いつのまにやらドツボにハマっている」状態になってるのではないでしょうか。(自戒・・・)
③ は練習すれば出来るようになります。
④ は結構多いですよね。これは発生確率を考えられず、ただ不安になってしまっている人です。
でもこれは論理的に考えられるようになれば、自然と発生する確率を予想できるようになるので、自然に収まってくると思います。
論理的思考の「そもそも論」
主観と事実の区別って?
たとえばこういう文があったとします。
「ある大統領の○○○○国に対する経済制裁は正しい」
これ、客観的でしょうか?事実でしょうか?違いますよね?
客観的というのは「他人から観た意見」ですから、この文は客観的かもしれません。
でも「事実」ではないですね。「事実」は「誰から観ても同じ」ことですから。
上の文は「ある人にとっては真(正しい)であるかもしれないが、偽(ウソ)だと感じる人もいるかも知れない」文です。そういう意味で「事実」ではありません。
「ある大統領は、○○○○国に対する経済制裁を行った」
これなら誰が観ても「真(本当)」なので、事実です。(信頼性については後述)
このように「主観・客観」と「事実」かどうかは区別して認識する必要があります。
「好き嫌い」ではないです。
「好ましい事実」「気に食わない事実」と両方ありえるわけです。ですから「事実」と「好き嫌い」を一緒にせず、区別する必要があります。
この「事実」というのは一般レベルなら問題ないのですが、すこし掘り下げると問題にぶつかります。
人により「感じるレベル」が違うからです。感じやすい「高感度な人」には事実として認識出来ることでも、別の人からは「わからないので事実として認識できない」ということが起こります。
ですから「ある人には事実だけれども、他の人には事実ではない」なんてこともあります。
禅・瞑想や武術をやっていると、よくぶつかる問題です。
情報ソースって?
情報には必ずパイアスがかかっている
例えばよく例にあがるのが、「伝言ゲーム」です。あいだに人がいると、伝言内容が元のものとすっかり変わってしまう、というゲームですね。
もうどうしようもないことですが、ニュースや報道内容は間に報道機関が入ります。その報道機関も直接取材ではなく、他から情報を購入していたり他の報道機関からコピーしてたりなど、幾重にも間に人が入ってきます。
また記者の中には「自分の意見が入らないと記事ではない」という考えもいるようです。要は
情報には必ずパイアスがかかります。
なので我々は、受け取る情報はほとんど「事実からは程遠いもの」になっていると思うことです。
なるべく本人に近い情報ソースを使うようにする
ですのでなるべく本人から話を訊く(1次ソース)ようにします。それが不可能なら下記のようになるべく本人に近い情報ソースを見つけます。
- 直接取材した人間が書いた、もしくは本人が書いた記事
- 編集されていない動画
- 情報元が外国なら、現地の言語で書かれている記事
最近は SNS で情報を得ることも多くなってきます。情報を得たら、そのソースを必ず逆上るようにし、発信源を特定できるならすることで、より正しい情報を手に入れることができます。
信頼性の問題
発信源を見つけても、それの信頼性がどうかを評価する必要があります。
- SNS には数年前の記事を「今の記事」のように見せて、アクションを呼びかける記事があります。そのアカウントが何らかの思想を持っているようであれば、その情報は強いバイアスが掛かっています。
- 冗談ではなく、本当だと信じて書いてる人も居ます。
- マスコミも最近は裏を取らずに記事を出すようになってます。また都合の良い編集で印象操作をします。
- 広告代理店の情報は広告です。
最近は自然科学、医療情報についても信頼性が低い情報も増えてきています。
SNS ではできるだけ本人の発信(発信源)を参照するようにして、その信頼性を評価します。
信じるに足りる、と思ったら、その情報を採用します。(話のネタにしてもいいし、さらに先に進んてもいいです。)
「情報について、どう思うか」を考えることは止めるのは良いアイデアです。
ここで自分の考えを出すことはエゴになり、その情報に感情が振り回されることになるので、おすすめしません。
論理的思考力を鍛えるには
ノート書きしましょう
上記の「できない人の原因」をやらないようにすればいいわけですが、やっぱり練習が必要です。
オススメは「ひたすらノート書き」です。パソコンでもいい気もしますが、多分最初は手書きのほうがいいと思います。なぜかというと習慣化してほしいからです。
パソコンだといちいち「電源をいれて~」になり、結構億劫になってきます。手書きノートであればノートを開くだけですから、手間にはなりません。
毎日続けることで、だんだん論理的に思考が出来るようになってきます。
ストレスも減ります
ノートに頭の中のことをアウトプットしてると、「なんとなくもや~」としたものが減って頭が軽くなります。
けっこうわからないことが頭に残っていると、それだけでストレスになります。
忘れられればそれに越したことはありませんが、なんでもいいからノート書きして、アウトプットするストレスが軽減します。
どう書けばいい?
最初に何書いたらいいかわからない人は興味あることについて「マインドマップ」を書くのがおすすめです。
マインドマップを使うようになったら、次は「ロジックツリー」に挑戦してください。
最初から完璧にやろうとしないでください。最初は不完全でもかまいません。始めることが大事です。
もっと手軽にはじめたいのなら、下記の本が参考になると思います。3行日記からはじめて、最後はブログなどの情報発信に到達するまでガイドがあります。
あなたを天才にするスマートノート・電子版プラス
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ロジックツリーもオリジナルのカンタンなものが紹介されてます。この本にあるロジックツリーもいいと思います。
要は原因・結果を考えられるように慣ればいいわけで、体裁はとうでもいいのです。
まとめ:論理的思考ができるようになるには
- 主観・客観と事実は区別する
- 情報はなるべく一次ソースを確認するようにする
- 集めた情報について「自分はどう思うか」は止める
- 毎日ノート書きをして、頭を整理していく
下の記事で仮説思考について書いてます。基本的な論理的思考(ロジカルシンキング)です。
また手法の一つ「KT 法: Problem Analysis」 については下の記事で書いてます。
今回も最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
ではまた~