私が論理的思考を始めたときの話と、頭の中を整理するツールについて書きました。
今私が使っているツール(特にマインドマップ)の紹介、および頭を効率的に整理するための基本的な考え方をご紹介します。
わたしが論理的思考ができるようになるまで
論理学は好きでしたが、論理的にものごとを考えるのは苦手でした。
元々考えるのは苦手だった
私自身、元々文章を作成したり、物事を考えたりするのが苦手でした。理系というより職人的でした。
なにをどうしたら、なにをどう考えられるのか、まったくわかりませんでした。同じ理系の友人を見て羨ましかったのを覚えています。なんでああいうふうに筋道を通して考えられるのか・・・。
社会人になってからも内勤のエンジニアでしたので、話せなくても特に支障はなかったのですが、10年くらい内勤した後、外勤への異動を願い出、その後あれこれ練習してプレゼンなどができるようになったのです。
おわかりだと思いますが、プレゼンは頭の中を整理して、ほぼ結論を出してからやります。
ですのでまず整理ができないと論理的思考もなにも、全くできませんでした。
言葉の因数分解とロジックツリーとの出会い
ビジネス書を買い漁って、色々と試したのですが、あるとき
リンゴ=赤い+丸い+甘い+手のひらより少し大きい+果物
というような言葉の因数分解という考えを本で読みました。(「創造的仕事の技術」という本なのですが、今読んでも書いてあるところが見つかりませんでした・・・)
「ものには複数の視点があり分解することができる」という考えです。
「言葉ってモノはこうやって分解するんだ」と腑に落ちたことを覚えてます。
一方で、原因を特定するための方法「ロジックツリー」を知ったのもこの頃です。(参照: ロジックツリーとは)
ロジックツリーをある程度使えると、なんとなく大丈夫になってきます。
ということで、私が最初に知ったのは「言葉の因数分解」と「ロジックツリー」でした。
これをひたすらやってました。
論理的思考を始めると「なんとなく大丈夫」になる
ロジックツリーをある程度使いこなせてくると、ほんとうに先のことは「なんとなく大丈夫」と思える状態になってきました。
ただアウトプットするだけ
ただアウトプットするだけで効果があります。
人は一度に最大7つのことしか頭で考えられないそうです。
どういう単位なのかはわかりませんが、要は一度にたくさんのことは考えられない。
だから記憶は紙に任せろ、ということなのだと思います。
紙に書こうがクラウドに残そうが同じです。アウトプットしながら考えないと人間は先に進めないということだと思います。
なので、ひたすらアウトプットしました。そこで客観的に自分のノウミソの中身を俯瞰できます。そうすると
なに考えてんだ?自分
となって、客観的に自分の頭の中を理解できるようになってきました。
急いでるときはとにかくアウトプット
下手な考え、休むに似たり。
頭の中だけで考えていると、堂々巡りになって先に進めないことが多いです。
急いでるときは、とりあえずアウトプットしました。先に進めます。
全部アウトプットしたあとに整理する
すたすらアウトプットした後に整理するようにしました。アウトプットしながら整理するのは、想起と整理の2つをすることになり、頭の勢いがおちてしまいます。あまり効率的ではありません。
でも整理しながら自然と新しいことが浮かんできたら、書き足すのは問題ありません。自然と出てきたことに制限はつけないようにします。
論理的思考に使っているツール
論理的思考をするためには、その前に頭の中を整理する必要があります。
そのときは頭のなかを書き出して、俯瞰します。
以前はノートを持ち歩き、そこに書き出してましたが、今はスマホや PC で書き出してます。
主に使っているのは
- マインドマップ
- Google Keep
- テキストエディター
の3つです。
その1.マインドマップ
マインドマップは有名なので知ってる人は多いと思います。トニー・ブザンという人が考えた頭の中を整理する方法です。
書き方はいろいろな本が出てますので、参考にすればいいと思いますが、要は
- 無地の紙の真ん中にメインテーマを書く
- そこから放射状に線を数本引き(ブランチという)
- メインテーマに関連した単語を書く
- そこからまた線を数本引き、
- 関連した単語を書く
- ④と⑤ を思いつく限り繰り返す
というように関連したアイデアをひたすら出していく手法です。
私は多分 2000年頃コンサルをしているときに知りました。
その後は使ったり、やめたりして、結局今また使いまくってます。
使うときはマインドマップのソフトウェアを使ってます。
マインドマップの利点
マインドマップは多少のルールはありますが、なにを書いてもいい、という点が使いやすいです。
フォーマットがフリーなのでマンダラチャートをつくることも可能でロジックツリーも書けます。思いついたことをどんどん書いていけば、読み返しやすいメモにもなります。
またこういうブログの構成を考えるときにも使えます。なんにでも使えます。
また最近はパワーポイントの代わりにプレゼンテーションに使う人も出てきました。
難点としてはカラーを使う、とか絵を使う、とかルールがあることですが、最近はルールもお構いなしに使っている人は多いですね。
マインドマップのおすすめソフトウェア :Mindmeister と xMind
私が今使っているのはこの2つです。おすすめです。
Mindmeister
Mindmeister は仕事以外のメインに使っています。クラウドでフリーでも使えますが無料版ではマインドマップの個数に上限があるため、有料版を使ってます。
MindMeister については、下の動画が参考になります。
xMind
xMind は PC アプリで、ダウンロードして無料で使えます。私は仕事ではこちらを使っています。
仕事では、セキュリティ上クラウドにデータを上げるわけには行きません。なのでデータを PC に保存できるこちらを使っています。
使い方は両方とも、ほぼ同じです。
ロジックツリーも作れる
ロジックツリーにもタイプがありますが、これは why タイプの(原因・結果)ロジックツリーです。
仕事で問題の原因を追求するときにマインドマップでこれを作って追求していくことが多いです。
マンダラチャートと同じことができる
マンダラチャートといえば、大リーガーの菊池雄星選手や大谷翔平選手で有名になりました。
図のような 9×9 のマスの中央に目標を設定して、それを実現するためには何をすべきかを洗い出し、具体的なワークに落とし込んでいくものです。
彼らは目標達成に使いましたが、原因究明とかプラン作成とか、色々と使えます。
これもマインドマップで同様に作れます。
他にも作れる
他にもリストや TOC (制約理論) のチャートも作れます。
とにかく自由に何でも作れるので、重宝しています。
その2.Google Keep
以前は A6 のメモ帳を持ち歩いていたのですが、今はスマホの Google Keep に思いついたことや、ちょっとしたメモをどんどん書き込んでいってます。
メモした内容は Google クラウドに保存されているので PC や他のタブレットからも見れますので、かなり重宝してます。
その3.テキストエディター
上のマインドマップ・ソフトウェアを使う前はテキストエディターを使ってました。
仕事が PC 上なので、手で書いてからパワポやメールを起こすより、
テキストエディターで考えドラフトを作ってコピペしてしたほうが効率が良いのです。
今はもう、上記のツールでドラフトを作成、コピペして清書してます。
まとめ
私が論理的思考のやり方を知ったときのお話と、頭を整理するときに使うおすすめツールをご紹介しました。
- とにかくアウトプットする。
- 頭が働かないとき、急いでるときほどアウトプットする。
- アウトプットした後に整理する
- マインドマップをつかう。できればソフトウェアをつかうことがおすすめ。
論理的思考は仕事では必須スキルですし、私生活でも使っています。
私にとっては欠かすこともできない必須スキルとなっています。