※ この記事は「論理的思考の本だと思ってはいけない – 「エッセンシャル思考」タイトルの印象と異なる良書」をリライトしたものです。
今回は「エッセンシャル思考」の本を紹介します。
発売当初、この本は当たり前のことが書いてある印象しかありませんでした。
ところが
それから数年たちますが、いまだにこの本をおすすめする人たちが多いのです。
しかも個人事業主、副業をやっている人、Fire を実現した人に多い。
疑問に思ってると、何故か家に「マンガでよくわかるエッセンシャル思考」というのがありました
奥さんがいつの間にやら買っていたので、ちょっと借りて、もう一度読んでみました。
なにか他人におすすめしたくなる本でした。
なにが書かれているか
大体、まとめると以下のようなことが書かれています。
- 「・・・思考」というタイトルをつけた編集部の作戦勝ち
- 仕事の進め方、生き方、目標達成の方法を書いた哲学本
- やりたいことをするために、不必要なことをやらないようにする方法が書かれている
邦訳タイトルの作戦勝ち
最初に読んだときは、論理的思考の勉強がなんとなく一段落ついた頃だったと思います。
そんな中で本屋で「○△思考」という本が目についたので、論理的思考の本だと思って読んでみました。
で、書いてあることはそれほどでもないと思いました。
あまり論理的に構成されたものとは思えず、「流行に合わせて思いつきを寄せ集めた」という印象しかありませんでした。
でも今回読んでみましたが、これタイトルで間違えました。
この本は「論理的思考の本」ではないですね。
大体、原著は
Essentialism = 本質主義
これをどう翻訳したら「エッセンシャル思考」になるのか(笑)
邦訳タイトルを流行に乗せた(笑)
たしかに「本質主義」ては他の本に埋もれてしまうので、これは編集部の作戦勝ちですね。
「とりあえず手にとってもらう」という目的は達成できてますから。
Essentialism: The Disciplined Pursuit of Less (English Edition)仕事や生き方の参考書
大げさかもしれませんが、この本は哲学書の部類にはいると思います
- なんとかして目標を達成したい、それなのに上手く行かない、
- 他の人を手伝ってばかりで自分のことができない
- 忙しいばかりで毎日が楽しくない、周りの人も思うとおりに動いてくれない
そういう人たちに、こうしたらいい、と教えてくれる本だとおもいます。
やりたいことをするにはどうするか
やりたいことをするには、他のことをやめてしまえ、と言ってます。
努力の方向を絞ることが大切と書かれています。
- 物事の本質を見極め、
- その本質を追求する
- 他のことは捨てる
それを実行していくために具体的にどうしたらいいのか。
たとえばこういうふうにします。
- ビジネス本は必要なところだけ読む
- 仕事は集中してやるため、電話・メールは決まった時間だけ見る
などです。どこかで聞いたことがありますね。
それができたら苦労はしないよ、という声も聞こえてきそうです。
そんな人はもう少し、下まで読んでください。
当たり前なことを理想的に実行することをすすめている
そのほかに、こんなことが書かれています。
- 捨てる技術
- 断る技術
- 精神は遊びを求めている
- 今ここ、に集中する
- 目標は具体的、かつ刺激的が本質の目標
- 小さな目標を積み重ねていく
- などなど・・・
どれもどこかで聞いたことあるものばかりです。
限られた資源、時間、体力でいかに理想的な状況に持っていくか
やっている人からすれば、当たり前なことばかりですが
大概の人は現実に流されてできていないことです。
それをなんとか理想形に現実をもっていく。
非エッセンシャリストを辞めることをすすめている
出来るわけないと決めつける非エッセンシャリストではなく、
なんとか理想形に持っていこうと行動するエッセンシャリスト
そのための「心得」「指針」「プラン」などが一つ一つ書いてあります。
- 見極める
- 捨てる
- しくみ化する
このよゔに順序立てて少しずつ実現していく、と書かれています。
実行に移すためにはどうするか
エッセンシャル思考、わかってはいるけど出来ない、という人は多いと思います。
でも実際にやってる人はけっこういるようです。
- 小さくはじめるとリスクも小さい
- 始めれば、始める前より情報が入ってくる
- つまづいたら、この本に戻ってくる
- どんな人がやってるか
小さく始める
例えば起業するにしても、副業を始めるにしても、最初から
「資本金が必要」「銀行から借りるには」「店舗は・・・」
と考えてるとだんだん気が重くなってきます。そうとう覚悟が必要でしょう。
でも小さく始めると失敗しても被害は少なくすみます。
副業からはじめれば、最初の頃は収入がなくても、
事業をじっくりと育てていくことができます。
こういう知恵、というか Tips が、この本に書いてあります。
始めなければ先にすすめない
私は詠春拳からはいり、システマを今やってるわけですが、
何もしてないときは武術の情報は詠春拳くらいしかありませんでした。
でも価値観や観る目が変わったのか、始めたら以前より情報が入るようになりました。
このブログも Youtube を観たからはじめたわけですが、
やり始めたあとに「何が必要」、「あれが必要」、「あれが出来るようにならないと」など
いろいろと課題が発見されて、情報を見つけつつ一つ一つこなしていき、
なんとか続いてます。
入り口で迷ってるとといつもまでも情報が入ってこず
始めれば自然と課題、情報が見つかって先に進んでいくことができる
こういうことがこの本には書かれてますね。
この本の読み方
こんな感じで、なにか壁にぶつかったときに本の目次を開いてみます。
そのときに目が止まったところを読む
この本は、そういう使い方でいいと思います。
だから参考書であり、哲学書だとおもうわけです。
やっている人、結構います
あちこちでおすすめの本に出てきてます。
名前はあげませんが、FIRE を実現した人、個人事業主、副業をしている人、
参考にして行動しているのか、もしくは自分の考えに合ってて人に勧めているのか
両方だと思います。
買ってよかった~というより、
じわじわとあとから効果を実感する
そんな本なのかもしれません。
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
ではまた~。