うちには昔、8匹の猫がいました。
2匹から生まれた5匹、プラス1匹。計8匹。
親子でない1匹は3歳でなくなってしまいましたが、他の子達は11歳から22歳くらいまで生きてました。ご長寿猫の本にも掲載されました。
その経験から言うと、ペット保険より積み立てをメインにして考えるべきです。
それについて説明します。
統計は統計
統計はどうしても犬がメインになってしまいますが、ぱっと見ると年齢を重ねるごとに少しずつ羅漢率が上がるように見えます。
ですが集計は12歳まで、縦軸は4から70%くらいです。犬種によっては縦軸はもっと低いです。
詳しくは 「アニコムのどうぶつの疾患統計」を参照してください。
以下は猫の腎不全の統計です。が、猫の腎不全は飼い主にとっては避けては通れない問題です。
統計はあくまで統計、一般的な話です。それが我が家のペットに当てはまるかどうかはわかりません。
言えることは比較的若い頃のデータである、ということです。
10歳まではほとんど病院のおせわにはならない
経験として、元気な子であれば生まれてから10歳までの間に病院にお世話になるのは
- 定期健康診断
- ワクチン接種
- 事故や急病のとき
くらいです。
健康診断は病院にもよりますが、年に一回来てください、と云われるのが普通ですよね。
ところが10歳をすぎるとだんだん身体も衰えてきます。少しずつ体調を崩し、病気にもなりがちになり、病院通いが増えてきます。
ところが、その年令になるとペット保険は対象外になっていきます。
ペット保険の特徴
今のペット保険を改めて見てみましたが、10年前と殆ど変わってませんでした。
どの保険も大体こんな感じです。
- 掛け捨てタイプオンリー
- 11歳までが対象
- 予防接種 健康診断 去勢・避妊手術が対象外
- 通院・入院の支給額は日額上限:5,000円~1.4万円程度(年間限度日数:20日~60日など)
- 手術の1回あたりの上限額:10~15万円(年間限度回数:2回など)、年間限度額50万円迄であれば回数制限なしなど
どうでしょうか。
人により印象は異なると思いますが、高年齢ペットには使えないことはわかると思います。
10歳以降は QOL の改善が主になる
10歳をすぎるとだんだん身体が衰え、体調を崩しがちになり病気にもなりやすくなります。
うちの猫はチンチラで血統的に腎臓や肝臓が弱いようでした。心臓も弱くなった子もいました。
うちの子に限らないことですが、高齢になると体力的な問題から手術が出来ないこともあります。
そのために薬で調子を整えながら様子を見ていくことが増えていき、 QOL (Quality of Life) の改善が主な目的となっていきます。
人間も年を取れば同じですよね。完治より通院をしながらの生活をしていくことになります。
病院代は全額負担
人と違い、患畜の病院代は全額負担です。うちの場合、心不全やその他で大体こんな感じの費用でした。
- 一回15000~25000円程度
- 最初は月に一回、末期は週3回から毎日
- 緊急時の費用 30万円
患畜によっては緊急時 100万円位かかる話もきいています。
それに QOL を考えながらの生活は長期間(数年と考えてください)続きます。
どれだけ病院代が必要になるか考えてみてください
そういうとき、利用できる保険はほとんどありません。
ではどうするか
では、どうしたら良いでしょうか。大体こういうことを考えられると思います。
- 貯金でまかなう
- 自分で積み立てる
- ペット保険と積立を併用する
貯金でまかなう
うちはこれでした。何も考えずに飼ってしまったので、最初の子の発症から10年以上、毎年赤字です。
全くおすすめしませんが、途中で「保険がつかえない」ことに気がついた場合はこれになっちゃいますね。
そういうときはとにかく家計の収支と毎年の病院代を計算しながらやっていくしかありません。
自分で積み立てる
若い頃のペット保険に支払った額は、保険を使わなければまるまる損になってしまいます。
ならば毎月、同じ額を積立したほうがいいのではないかと思います。
注意してほしいのは急病や事故のリスクを考える必要があるということです。そのときに使える額まで貯まっていないと病院代が払えないことになってしまいます。
なので年にどれだけ積立すべきなのか、そこから逆算して月どれくらいの額を積み立てたら良いのかを考える必要があります。
また、ある程度お金が貯まるまでペットを飼わない、という選択肢も必要です。
ペットは家族です。終生一緒にすごすことを考えれば、気軽に飼いはじめるべきではないでしょう。
ペット保険と積立を併用する
若い年齢で病気になったときのリスクを考えれば、ペット保険に入りつつ同時に積み立てる、というのもありだと思います。
ペット保険の対象期間はペット保険を使い、並行して積立もおこなう。
積立は10年を目処にすれば、月々の金額もそれほど高くはなりません。
特にペット保険の中には他人を傷つけた場合などの賠償保険があるものもあります。
犬を飼っている場合は考えてもいいかとおもいます。(猫は室内飼いなので、ほとんど必要なし)
まとめ
- お金がかかるのは10歳以上になってからがほとんどだが、ペット保険は対象外がほとんど
- 高齢ペットの病院代は積み立てをしていくべき
- 完全に積み立てをするか、ペット保険併用で積み立てをすることが必要
- ペット保険には賠償責任がついているものもある
今回も最後まで読んでいただいて、ありがとうございました。
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