クリスマスなので、ロシア正教のクリスマス、降誕祭についてご紹介します。
私も日本正教会に属してます。だからというわけではありませんが、私はクリスマスが好きなようです。
カミさんは正月のほうに積極的で、ほっとくと何もしてくれません。
ですので家では私が色々と準備してます。(と言っても食べたいものを注文するだけですが)
クリスマスの礼拝
ロシア正教ではユリウス暦を使用するため、クリスマスは翌年の1月7日あたりになります。
でも日本正教会では12月25日と1月7日の両方に礼拝を行うことが多いようです。
で、これまた信徒が少ないことから、地方の教会では12月24日ではなく近くの日曜日に礼拝をするところもあります。
礼拝が終わったあと、午後から祝賀会(宴会)をやったりしてました。ビンゴゲームなどもやり、楽しい思い出です。
カトリックはどうなのかな~と調べてみますと、近所のカトリック教会はちゃんと12月24日にミサを執り行うようです。
下記は2013年1月にモスクワの救世主ハリストス大聖堂でおこなわれた礼拝の模様です。
カトリックではパイプオルガンのイメージがあると思いますが、正教(オーソドックス)はちがいます。楽器は使わず、合唱のみです。
というか元々キリスト教では楽器は使われてなかったのです。カトリックが独自に導入したんですね。
日本でも日曜にニコライ堂に行くと聴くことができます。ただ、今年の礼拝は一般参加は残念ながら出来ないようです。
キリスト教のオススメ本
キリスト教についてなにも知らない、という人にはこの本がおすすめです。
なんでもわかるキリスト教大事典 (朝日文庫)
リベラルアーツとしてキリスト教の全体像を知っておこうという人には最適な一冊だと思います。
正教(オーソドックス)について書いてある本は、正教会の司祭が書かれていることが多いため、一般の人からすると結構むつかしいと思います。
この本は信者ではない方が実際に教会に行って礼拝を取材して書かれた本です。某社会学者が書いた間違いだらけの本よりも、客観的に取材された信用できる一冊です。
オーソドックスやカトリックの他、様々なプロテスタントも網羅しており、キリスト教の全体像を知るには最強の一冊です。
正教について理解したい人は以下の本をおすすめします。
ギリシア正教 東方の智 (講談社選書メチエ)
ちなみにギリシア正教もロシア正教も同じ正教(オーソドックス)です。
私は教会から長く離れてしまっていますが、そういう私にとっては正教の参考書や教科書のような本です。
また、以下は今は人吉ハリストス正教会に赴任されている水野神父が書かれた紹介本です。
新装版 初めて知る東方正教会 (KeyNoters文庫)
横浜ハリストス正教会では大変お世話になりました。
私は改定前の本を持ってますが、この本も正教について簡潔にまとめられた本で値段も安いのでおすすめです。
今日の一冊
今回の「今日の一冊」はマンガです。
中世のイタリアにチェーザレ・ボルジアという、日本の織田信長みたいな人がいました。
チェーザレ 破壊の創造者(7) (モーニングコミックス)
信長と同じで志半ばで倒れてしまうのですが、それが漫画化されています。
なんで7巻を紹介しているかといいますと、中世のフィレンツェのクリスマスのミサの風景が描かれているからです。
フィレンツェの大聖堂ですかね、よくわかりませんが。
(2020/12/23 追記)
フィレンツェではなく、ピサが舞台のようです。なので多分ピサの大聖堂なのではないかと思います。
惣領冬実さんなので、とても絵が美しいです。
なかなか先に進みませんので、チェーザレ・ボルジアの運命を知りたい人はこっちを読んでしまいましょう!
チェーザレ・ボルジアあるいは優雅なる冷酷 (新潮文庫)
今日は2冊紹介してしまいました。
ではまた~